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AlphaVets株式会社
コロナウイルス(FCoV)とFIP
・ネコ伝染性腹膜炎(FIP)はネココロナウイルス(FCoV)によって引き起こされるRNAウイルス感染症です。
・FCoVには2つのタイプがあります:タイプIは純粋にネコ科で、タイプII FCoVは、イヌのコロナウイルス
(CCoV)との組換えによって発生します。
感染経路
・FCoVは主に糞口感染で、共有トイレから感染が起きます。ウイルス感染は主に間接的で、直接的ではありません。
ウイルスの排出
・猫は感染後約2〜3日で糞便中にウイルスを排出します。 Kipar et al、2006
・タイプI FCoV排出は数週間から数か月続きます。Addie et al、2001&2003
・タイプII FCoV排出期間は不明ですが、実験的に約2週間とされています。
・I型FCoVに感染した猫の約13%は、保菌猫になります。Addie et al、2001
・FCoVの排泄は、糞便サンプルから逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)により検出されます。
発症
・FCoVに感染した猫の最大10%がFIPを発症します。この数値は、未発達の免疫系の子猫が感染し、おそらくFIPの70%
は純血種の猫であり、母親由来の抗体が弱まる生後5〜7週間の子猫に感染するからです。
【重要なメッセージ】
・FIPを発症するには、FCoV感染が発生する必要があり、FCoV感染を防ぐことができればFIPを防ぐことができます。
・FCoVに感染したほとんどの猫はFIPを発症しません。
・FCoV抗体検査が陽性であっても、FIPの診断と同じではありません。FIP以外の状態の病気の猫は、
偶然にもFCoV抗体が陽性になる可能性があります
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